台湾大学のすぐ近く、学生が集う街として最近人気の「公館」エリア。おしゃれなカフェが立ち並ぶスポットとしても有名なんです。
そんな公館で「Hedge Cafe」を経営する阿啾に、仕事のこと、お店のこと、そして台北の魅力について教えてもらいました。
「家」のような空間のカフェづくり。
ー カフェをオープンしようと思ったのには、どういった背景が?
もともと私は絵を描くのが好きだったんです。でも、その世界で生きることには親から反対されて。だったら、飲食の道に進もうと思ったのがきっかけです。
師範大学の近くのカフェや「好丘」で勉強させてもらいました。そこからカフェの経営に興味を持つようになって。スイーツは全部独学。どうしたらおいしくなるのか常に研究していました。そんななかで出会ったのが、今のお店のオーナー。すでに私のなかでは、「こういうカフェをつくりたい!」というイメージができあがっていたので、それを伝えて…。投資してもらえることになったんです。
ー どんなカフェにしようと?
今も意識しているのは、スタッフもお客さんも関係なく、みんなが楽しめるお店であること。「家」のようなカフェにしたいと思ったんです。
食事もサンドイッチなどの軽食じゃなくて、温かい家庭料理をおいて。台湾大学に通う学生たちは台北出身じゃない子も多いので、そういう子たちにも「家」のような場所を提供してあげたいな、と。例えば、学生の子たちがお金が足りない!と言っても、コーヒー一杯くらい奢ってあげられるような温かみのあるカフェにしたくて。
ー カフェを経営するうえで、心がけていることってありますか?
お客さんの様子をちゃんと見てあげること。ちょっとしたサインを見逃さないようにしています。今何を求めているのか、とか。小さいことでもお客さんが喜んでくれることが嬉しいんです。
あとは、食材に対する理解。例えばカフェラテも、本当のおいしさをわかってもらえる温度を意識してつくっています。
ー お店づくりするうえではインスピレーションも大切だと思いますが、どういったところから刺激を受けていますか?
友人のお店や、他のカフェに行くこともありますが、私の場合は家で過ごすことが多いですね。音楽を聴きながら、リラックスして過ごすことでアイデアが生まれることも。
あとは、ちょっとした寄り道とか。普段はまっすぐ行く道を遠回りしてみたりして。
カフェに来てくれるお客さんの話に聞き耳立てていることもありますよ(笑)。学生が多いので、「最近太った」とか「メイクがうまくいかない」とか、みんなの悩みが可愛いんです(笑)。
ー カフェをオープンして1年。これから先、目指すところを教えてください。
一番の目標は、このお店を長く続けていくこと。
スターバックスのようなチェーン店的なスタイルではなく、もっとみんなで交流できるような空間にしていきたいと思っているんです。働いているスタッフたちはみんなお客さんのことをよく知っていますから、お客さん同士をつなげていけるようなイベントもしたいですね。
Hedge Cafe / 對沖咖啡
地址 : 台北市大安區溫州街74巷5弄3號1樓
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